「2018 MFJ親子バイク祭り」が第45回東京モーターサイクルショーの特設会場で開催された。このイベントは二輪モータースポーツの普及、振興のために、
・親子でバイクに触れる場の提供
・モータースポーツの入り口である「キッズバイク」のバックアップ
・ミニバイクレースとロードレースの架け橋となるイベントの実施
を3本柱として5年後、10年後のユーザー育成を目的とした参加型のイベント。
ちびっ子のうちからバイクに触れて楽しさを覚え、ミニバイクレースの中で安全とマナーを覚える。日本の二輪モータースポーツの未来を担う子どもたちを育てるとても有意義なイベント。今年は3日間で延べ406名ものちびっ子達が参加、昨年に比べて大幅に動員が増えている。
今年はあと3回開催される。
2018年4月22日モーターファンフェスタ 会場:静岡県 富士スピードウェイ
2018年7月1日全日本ロードレース選手権 会場:茨城県 筑波サーキット
2018年9月〜10月 開催日:場所、未定
インストラクターとして手島雄介、名越哲平、羽田太河、國峰啄磨、上原大輝、亀井駿、山中琉聖、豊島 怜の全日本ロードレースのライダーたち8名が参加。みんな指導には慣れているようでとても優しく、そして丁寧に教えていた。「止まれ、の意味はわかったよね」「お父さんお母さん、帰り道にこの標識を見かけたらお子さんと一緒に意味を思い出して語りかけてください」と子どもたちだけではなく親御さんと一緒に考えることを提言していたのが印象的だった。一日中バイクに触れたちびっ子たちのキラキラの笑顔は大切な宝ものだと思う。
長年MFJ親子バイク教室に携わってきましたが、今年から日本郵便さんが冠スポンサーに付いていただき、それまで個別のコンテンツを展開していたものが、一体感を持って同じ方向を向いて展開できた事が大きな変化点だと思います。親御さんも「モーターサイクルショーに来れば親子バイク教室がある」と広く認知してもらっているようで親子でモーターサイクルショーに来場するご家族が増えてきていると感じています。しかも、お父さんが子供を連れてくる、と言うより子どもたちが「バイクに乗りたいからモーターサイクルショーに行きたい!」と言って来場する家族が増えてきたな、と感じています。自動車産業に携わるスポーツを通して子どもたちの未来に夢を与え人間形成ができるのがモータースポーツだと思うのでこれからそこに期待したいと思います。
名越哲平
年々このMFJ親子バイク教室の参加台数が増えてきていると実感しています。年々サーキット参加人数が減ってきているのにこの親子バイク教室の参加人数が増えているのは嬉しいです。インストラクターを始めた頃と比べると「バイクってなんだろ?」「バイク知ってるよ!」という子どもたちが確実に増えてきていると思います。参加している子供も「楽しい!楽しい!」と笑顔が絶えないのがやっていて嬉しいです。親御さんも心配すると言うより楽しんでいるのが印象的でした。これをきっかけにオートバイとモータースポーツに興味関心を抱いてもらえれば嬉しいです。
羽田太河
安全第一でいつもやっていますが今回も転倒者もなく無事に終えられて良かったです。みんな楽しんでもらえたと思います。今年で5年目のインストラクターですが、年々参加者は増えています。さらに「楽しい!」「もう一回やりたい!」と言うお子さんが増えていると実感しています。自分もポケバイからスタートしているのでこんなちびっ子の時からバイクに慣れ親しむのはとても大切な事だと思います。
いろんな子どもたちがいるので楽しかったです。昔、自分もここにいたんだな、と思いながら教えていました。自分の原点はこのポケバイだし、ここからバイクが好きになって将来のライダーになってくれれば嬉しいです。ちょうどこれ位の年齢がいろんなものを吸収しやすいのですぐにバイクの乗り方も上達すると思います。親御さんと一緒になって楽しんでいる姿をみるとこっちも嬉しくなります。
上原大輝
子どもたちが「怖い」というより「乗りたい」という印象が強かったです。ちょっと教えただけですぐに乗れるようになり、転倒した子供もいたけどその後すぐにもっと乗る!と言っていました。子供も親御さんも「サーキットで乗りたい」という声が多かったのがすごく嬉しかったです。今回初めてのインストラクターをやり、教えながら勉強になることが多かったです。小さい頃からバイクに接することはとても大切な事だと思います。
Photo & text : Toshiyuki KOMAI