いよいよ2018年シーズン開幕!ART合同走行、中須賀克行がひとり飛び抜け48秒台。
いよいよ2018年シーズンの全日本ロードレースが開幕した。今年は久しぶりに全クラス同時開幕、場所は栃木県:ツインリンクもてぎ。開幕戦は木曜日からレースウィークがスタート、2日目の金曜日はART合同走行が2本行われた。
中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)がただ一人48秒台の1分48秒541でトップタイム。しかも自ら持つコースレコードまで0.081秒差と、抜き出ている。2番手には1分49秒167でチームメイトの野左根航汰(YAMAHA FACTORY RACING TEAM #5)がつけてヤマハファクトリーがワン・ツー。
今シーズンのJSB1000クラス、一番大きな変化はレース数が増えたことだ。全9戦のうち5戦が土日2レース制となり年間レース数は13レースとなる。昨年までは1レース落とすと致命的だったが今年は挽回の余地がある。お客様にとってもレース数が増えるのは嬉しいことであろう。
ホンダが10年ぶりにワークスとして復活、名門チーム「Team HRC」から昨年のJSB1000クラスチャンピオン高橋巧が参戦。ホンダとヤマハのワークス対決も話題のひとつと言える。
昨年のJ-GP2クラスチャンピオン水野涼(MuSASHi RT HARC-PRO. Honda)、ST600クラスチャンピオン前田恵助(YAMALUBE RACING TEAM)、生形秀之(エスパルスドリームレーシング・AI)がJSB1000クラスにステップアップ、昨年まで海外で参戦していた渡辺一樹がヨシムラスズキMOTULレーシング入りなどライダーの顔ぶれも大きく変わり、今シーズンのJSB1000クラスは面白くなるだろう。
前日の木曜日は好天に恵まれたが、夜間に雨が降り金曜日の朝は路面が乾かずハーフウェット。JSB1000クラスの走行辺りから乾きはじめるものの様子見が多かった。午後の走行は完全ドライだったが風が強く吹いた。
総合3番手に1分49秒242で清成龍一(MORIWAKI MOTUL RACING)がつける。
総合4番手はカワサキ移籍2年目の渡辺一馬(Kawasaki Team GREEN)が1分49秒287。
総合5番手にヨシムラに電撃移籍した渡辺一樹の1分49秒441。6番手にヨシムラのエースライダーとして6シーズン目を迎える津田拓也の1分49秒494。
7番手に高橋巧(Team HRC)1分49秒545。3月にケガを負い心配されたが開幕に合わせてきた。高橋までが49秒台であった。
ART合同走行総合の上位10位は以下の通り。
1:#21 中須賀克行YAMAHA FACTORY RACING TEAM 1’48”541
2:# 5 野左根航汰YAMAHA FACTORY RACING TEAM #5 1’49”.167
3:#23 清成龍一MORIWAKI MOTUL RACING 1’49”.242
4:#23 渡辺一馬Kawasaki Team GREEN 1’49”.287
5:#26 渡辺一樹ヨシムラスズキMOTULレーシング1’49”.441
6:#12 津田拓也ヨシムラスズキMOTULレーシング1’49”494
7:#1 高橋巧Team HRC 1’49”.587
8:#72 高橋裕紀MORIWAKI MOTUL RACING 1’50”.050
9:#090秋吉耕佑au・テルルMotoUP RT 1’50”.223
10:#75 前田恵助YAMALUBE RACING TEAM 1’50”.647
photo & text : Toshiyuki KOMAI