中須賀克行、またしてもコースレコード更新!前人未到の1分46秒台でポール獲得、2番手:渡辺一樹、3番手:津田拓也。ヨシムラが追撃する。
全日本ロードレース第3戦「AUTOPOLIS SUPER 2&4 RACE 2018」の公式予選が開催された。
中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)の速さが止まらない。従来のコースレコード1分47秒657を更新。本人も驚く46秒台に入れた。そのタイム1分46秒909。2番グリッドは渡辺一樹、3番グリッドは津田拓也(共にヨシムラスズキMOTULレーシング)。ヤマハファクトリー2台の間にヨシムラが割って入った。
今大会の予選はノックアウト方式が採用された。エントリー台数28台による40分間の計時予選のQ1で11位以下の予選グリッドを決める。上位10台はQ2に進出。15分間のQ2でポールポジションから10番グリッドまでを決定する。路面温度はこの週末で一番高い50度を超えた。
セッション序盤、昨日のART合同走行トップタイムの渡辺一馬(Kawasaki Team GREEN)が1分48秒853のタイムでトップに立つ。その後中須賀が47秒台も見えようかと言う1分48秒034をマークしてリーダーボードのトップに立つ。前戦鈴鹿で中須賀との一騎打ちで会場を魅了した高橋巧(Team HRC)が1分49秒096で3番手につける。
Q1セッション終盤、もう一人のヤマハファクトリー、野左根航汰が1分48秒703を出して渡辺一馬をかわして2番手に浮上する。
Q2進出できるボーダーライン上の10番手前後の順位変動が激しさを増す。トップ10圏内にいた高橋裕紀(MORIWAKI MOTUL RACING)、水野涼(MuSASHi RT HARC-PRO. Honda)が、前田恵助(YAMALUBE RACING TEAM)と加賀山就臣(Team KAGAYAMA)に弾き出される。しかし残り2分を切ったところでまず水野が1分49秒621をマークしてトップ10内に復帰、さらにチェッカーフラッグが振られた後、最後の最後に高橋裕紀が9番手に滑り込んできた。
津田もチェッカーフラッグが振られた直後に高橋巧を押しのけて4番手までジャンプアップを果たす。
Q2進出したライダーは、中須賀、野佐根、渡辺一馬、津田、高橋巧、渡辺一樹、松崎克哉(Kawasaki Team GREEN)、秋吉耕佑(au・テルルMotoUP RT)、高橋裕紀、水野涼、の上位10人。
迎えたQ2。セッション中盤に中須賀がいきなり1分46秒909のスーパーラップをたたき出す。「マシンのダッシュボードに46秒9という数字が出たが間違いだと思いピットに向けて首を振ったが、翌周のピットサインで46秒9とみて確信しました。出来すぎのタイム。47秒5くらいを出せれば良いと思っていましたので」と中須賀自身も信じられずにいたらしい。これで今シーズン5戦連続のポールポジション獲得である。
それまでのコースレコードホルダー渡辺一樹は序盤に1分48秒249を出して2番グリッドを獲得した。「中須賀さん、タイム出しすぎ(笑)」と記者会見で開口一番にコメント。「46秒9と言うタイムは凄いです。自分がここでコースレコードを出したときも最初は信じられませんでした。オートポリスは走り込んだサーキットですし、開幕戦からチームと一緒になってマシンを造り込んで来ているので仕上がりも上向いてきています」とコメント。
津田がQ2でも最後の最後に1分48秒437のタイムを絞り出し3番グリッドを獲得。ヨシムラの2台がヤマハファクトリー2台の間に割って入った。「今シーズンここまで良い流れが作れず、昨日も転倒してしまいました。ここで3番グリッドを獲得できたのはポジティブに考えています。身体の調子も大夫良くなってきました」と津田。
予選4番グリッドは野左根航汰、1分48秒452。
5番グリッドは渡辺一馬、1分48秒729
6番グリッドは高橋巧、1分48秒855
7番グリッドは秋吉耕佑、1分48秒964。ここまでが48秒台。
8番グリッドは水野涼、1分49秒278
9番グリッドは松崎克哉、1分50秒066
10番グリッドは高橋裕紀、1分51秒443
明日の決勝レースは雨の予報。雨が降ればまた違った展開になるだろうが、できればドライでレースを観たい。
Photo & text : Toshiyuki KOMAI