先週に引き続き今週も今日から3日間、鈴鹿8時間耐久ロードレースの公開テストが開催される。前回のテストは2日間とも雨。ウェットコンディションのテストにはなったがやはり鈴鹿8耐と言えば灼熱の暑さと高い路面温度。そのコンディションでのテストが期待される3日間。初日の今日は照りつける太陽と湿度で本番さながらのコンディションとなった。初日の総合トップはYAMAHA FACTORY RACING TEAM。
合同テストに先立ち、モリワキエンジニアリングの参戦体制発表会が開催された。サスペンションメーカーのKYB株式会社をチーム名に冠した「KYB MORIWAKI MOTUL RACING」として参戦する。「昨年の8耐ではマシン開発が追いつかずライダーに負担をかけてしまった。レース終了後から今年に向けて開発を進めてきた。今年は勝ちを狙えるマシン、体制になったと思う。モリワキらしい戦いをしたい。」と森脇護監督。KYBはモリワキがJSB1000クラスに復活した2016年からサポートを行っている。二輪はもちろん、Suprer FormulaやSuper GTでも高い実績を誇るKYBであるがチームに冠名をつけるのはこのモリワキが初めてとのこと。モータースポーツを基軸にしたブランディングを図っていくとのことである。
鈴鹿8耐終了後の全日本ロードレース後半戦もこの「KYB MORIWAKI MOTUL RACING」で参戦する。
6月の全日本ロードレースSUGO大会で今年の鈴鹿8耐参戦体制発表会を行ったYAMAHA FACTORY RACING TEAM。「R1 evolution Rの進化が革命を起こす」をスローガンに鈴鹿8耐4連覇に挑戦。YZF-R1発売20周年を記念して発売当初の赤・白のカラーリングをベースとしたマシンを発表した。先週のテストにYAMAHA FACTORY RACING TEAMは参加しなかったので走行シーンは事実上の初お披露目となる。赤・白のカラーリングに合わせてレーシングスーツも白を基調としたカラーリング。昨年までの青から随分イメージが変わった。
合同テスト初日の総合トップはYAMAHA FACTORY RACING TEAM。2分7秒379。2番手はホンダワークスのRed Bull Honda with 日本郵便 2分7秒604。2分7秒台はこの2チームのみ。やはり速い。
3番手はKawasaki Team GREEN 2分8秒045。このテストからジョナサン・レイが加わり、朝の1本目から渡辺一馬とジョナサン・レイの2台がもの凄い勢いで走行を重ねていた。
4番手はYAMAHA FACTORY RACING TEAMのTカー。2分8秒073。そして5番手はau・テルルMotoUP RT、2分8秒179。全日本ロードレースで今年からブリヂストンにスイッチ、目に見えて速さが増してきている秋吉、鈴鹿8耐での活躍が期待される。
鈴鹿8耐合同テスト初日総合上位10台は以下の通り。
1:#21 YAMAHA FACTORY RACING TEAM 2’07”379
2:#33 Red Bull Honda with 日本郵便 2’07”604
3:#11 Kawasaki Team GREEN 2’08”045
4:#21T YAMAHA FACTORY RACING TEAM 2’08”073
5:#090 au・テルルMotoUP RT 2’08”173
6:#12T ヨシムラスズキMOTUL 2’08”281
7:#11T Kawasaki Team GREEN 2’08”341
8;#12 ヨシムラスズキMOTUL 2’08”644
9:#091 au・テルルMotoUP RT 2’08”666
10:#95T S-PULS DREAM RACING-IMI – 2’08”787
※T=Tカー
photo & text : Toshiyuki KOMA