2021全日本ロードレース第5戦鈴鹿 特別スポーツ走行

2021/07/15

蒸し暑い鈴鹿。初日トップは特別カラーリングの中須賀克行、2番手に岩田悟、3番手加賀山就臣。

全日本ロードレース第5戦が三重県の鈴鹿サーキットで開幕した。JSB1000クラスは5月のSUGO大会以来約1ヶ月半ぶりの開催となる。事前テストがなかった今大会は木曜日からスタートする。30分の走行枠が午前と午後に2本。梅雨末期の大雨になりやすい天候。朝まで降っていた雨は止み次第に晴れてくる。そうなると猛烈な湿度と気温の高さで蒸し暑い1日となった。

総合トップは中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)2本目にマークした2分6秒570。

中須賀はヤマハのロードレース世界選手権(WGP)参戦60周年を記念したカラーリングで参戦する。この記念カラーは、1980年の500ccクラスに参戦したファクトリーマシン「YZR500(0W48)」をモチーフに、白地に赤のラインを入れた伝統のカラーリングだ。

「例年なら鈴鹿8耐のテストの時期だと思うのですが暑さと路面のグリップの悪さにちょっと苦戦しました。この時期の暑さはエンジンのパフォーマンスが下がるので走りのリズムを掴むのにちょっと時間がかかりました。ですがなんとか6秒台に入れられたので滑り出しとしては良いかな、と思います。明日以降の天候が読めませんが準備はキッチリしてきたので決勝で良いパフォーマンスを発揮できるように走行時間を上手く使っていきたいと思います。
今回は60周年記念カラーリングで走りします。節目節目でそのカラーリングをまとえるのはライダーとして誇りに思います。良い結果を出さなくては、とのプレッシャーもありますが気持ちが引き締しめて臨みます。」

総合2番手は岩田悟(Team ATJ)2分8秒149。前回鈴鹿2&4では最後の最後に転倒してしまったが表彰台争いを展開して場内を沸かせた。

「初日総合2番手の位置で終えると言うのはチームとしてもライダーとしても良いことだと思います。ユーズドタイヤではタイヤが上手く機能していなかったので最後に新品タイヤを入れたらバイクのフィーリングが掴めたので明日以降に向けて方向性が見えました。この時期の路面コンディションは難しいので大きくセットを変えるよりはライダー自身が対応できるようにしたいと思います。前回の鈴鹿2&4では忘れ物をしてきてしまったので今回はそれを取りに行きたいと思います」

総合3番手は加賀山就臣(Team KAGAYAMA)2分8秒492。走行時間が短いので確証は得ていないが、鈴鹿8耐合同テストで見えたマシンの挙動に対する解決の糸口がポジティブに向かいそうだとのこと。

「今大会はいつもより1日多いので大きなトラブルもなくリラックスして入れたかなと思います。初日はレースで使うタイヤをチョイスすることに費やしました。午後に試したタイヤ、中古ですが、フィーリングがよくタイムも1秒近く上がったのでポジティブに考えています。今シーズンずっと悩まされてきたチャタリングに関して、鈴鹿8耐テストで見えた方向を試していますが、今日は症状が少なくてこれもポジティブに捉えています。明日は新品タイヤで走るのでそこでタイムが上がれば、今までよりワンランク上の走りができると思います。」

明日の天気予報は雨。できればドライで迎えたい。

全日本ロードレース第5戦 鈴鹿 特別スポーツ走行の上位10台は以下の通り

1:7 中須賀克行 YAMAHA FACTORY RACING TEAM 2’06.570
2:6 岩田悟 Team ATJ 2’08.149
3:10 加賀山就臣 Team KAGAYAMA 2’08.492
4:2 清成龍一 Astemo Honda Dream SI Racing 2’08.498
5:津田一磨 BabyFace Powered by YOSHIMURA 2’08.702
6:日浦大治朗 Honda Dream RT 桜井ホンダ 2’08.955
7:名越哲平 MuSASHi RT HARC-PRO. Honda 2’08.990
8:18 秋吉耕佑 Kosuke.TJC.RT 2’09.050
9:11 亀井雄大 Honda Suzuka Racing Team 2’09.191
10:柳川明 will raise racing RS-ITOH 2’09.766

Photo & text : Toshiyuki KOMAI