本番のような暑さとなった2日目。トップは長島哲太
鈴鹿サーキット主催合同テスト2日目は昨日までの降雨が嘘のよう好天。真夏のような太陽がジリジリと照りつけ、午後の走行前には路面温度54度にまで達した。
午前中に行われたTest Session5ではYART-YAMAHA EWC OFFICIAL TEAM(Niccolo CANEPA /Marvin FRITZ /Karel HANICA)が2分6秒台に入れる2’06.813をマークしてトップ。2番手もYART-YAMAHA。
3番手にAstemo Honda Dream SI Racing(作本輝介 /水野涼 /渡辺一)2’07.658。マークしたのは水野凉。
お昼休みを挟んで14:00からは90分間の長丁場の走行枠。トップタイムはTeam HRCの長島哲太。5秒台も見える2分6秒077。しかも決勝レースと同じ周回数を走る”ロング“を実施している時にマークした。「一発を決めるつもりはなかったのですが出てしまいました。慌てて翌周からペースを落としました(笑)」
「2分7秒台のアベレージを刻みたい」と走行前に言っていたがその通りになった。2分7秒前半から中盤でラップ、時々6秒台に入れて、遅い集団に引っかかった時に8秒台で27周をキッチリこなした。昨年、レース終盤に6秒台に入れてド肝を抜いたがその速さは今年も健在だ。
「今回のテストは自分の体調確認が主目的でしたが問題ないことが確認できました。自分が怪我をしている間は高橋巧選手に開発をお願いしていましたが、しっかりと速いマシンに仕上げてくれて感謝しています。一発の速さは昨年ほどまで持っていけませんでしたが条件が揃えば4秒台を出せる自信はあります。アベレージも7秒台をマークできましたし、とても有意義なテストでした」と怪我からの完全復活と言っても良い長島の速さであった。
総合2番手に水野凉。2分6秒638。午後はロングを行う予定だったが作本輝介の転倒や赤旗の連発で実施できなかった。今年3年振りに海外から帰国して復帰した全日本ロードでも速さを見せている水野。鈴鹿8耐でもその存在感を示している。
「前回(6月)のテストでは転倒で脳震盪を起こしたので走れませんでした。ですので自分にとって実質始めてのテストです。総合2番手の位置につけられたのは良かったです。但、自分だけタイムを持っていても3人が揃わないとチームとして勝てないのでもう少し2人(渡辺一馬と作本輝介)が乗りやすくなる方向へ持っていこうと思います。そういう意味でもロングをやってマシンの確認もしたかったのですが残念です。ですが良いテストになったと思います」
いよいよ一ヶ月後に迫った鈴鹿8時間耐久ロードレース。今年はどんなドラマが観られるのだろうか。
Photo & text : Toshiyuki KOMAI