アジアロードレース選手権第4戦鈴鹿。決勝日はこの週末でイチバンの晴天となりました。しかし、ここまでの晴天と気温/路温上昇を想定していなかった各チームはこのコンディションに悩まされます。路面温度40℃超の中、午前11時35分、レース1スタート！ホールショットは伊藤勇樹選手が奪い、そのままオープニングラップを制します。2番手以降はMd Zaqhwan Zaidi選手、玉田誠選手、岩田悟選手、小山知良選手、藤原克昭選手のオーダー。このレース、まるで小排気量クラスのようにめまぐるしく順位が変動しました。3周目にはMd Zaqhwan Zaidi選手がトップに立ち、藤原選手が3番手、玉田選手は5番手に後退、しかし冷静にレース展開を読んでいました。
6周目、藤原選手がトップに立ちます。ここで玉田選手が藤原選手の背後にピタリとつき2番手まで上がってきます。そして岩田選手、伊藤選手がMd Zaqhwan Zaidi選手をパスします。めまぐるしく順が変動するレース展開に会場は大いに沸きます。
予想外の気温上昇はライダー達の体力を否が応でも奪っていきます。タイヤにも厳しいレースも残すところ3周、ここで玉田選手がトップ浮上！しかしその翌周には藤原選手がトップを奪い返します。そしてファイナルラップ、テール・トゥ・ノーズのトップ争いはどちらが勝つか全くわかならいまま最終シケインまで持ち込まれ、玉田選手がレイトブレーキングでインを刺しますが藤原選手が抑えきり、そのままトップチェッカー！今季2勝目を挙げました。玉田選手はわずかコンマ1秒差で惜しくも2位、3位にはファイナルラップで伊藤選手をかわした小山選手が入り、日本人選手が表彰台独占を果たしました。
レース1の上位10位の結果は以下の通りです。
優勝：#37 藤原克昭選手 BEET Kawasaki Racing
2位：#100 玉田誠選手 MUSASHi Boon Siew Honda Racing
3位：#71 小山知良選手 T.Pro Yuzy Honda
4位：#21 Md Zaqhwan Zaidi選手 MUSASHi Boon Siew Honda Racing
5位：#76 伊藤勇樹選手 PETRONAS Hong Leong Yamaha
6位：#20 Dimas Ekky Pratama Astra Honda Racing Team
7位：#91 Jakkrit Sawangswat選手 AP Honda Thailand
8位：#34 岩田悟選手 T.Pro Yuzy Honda
9位： #162 M.Fadli Imammuddin Astra Honda Racing Team
10位：#17 Patrick Olson Akeno Speed Racing Team
photo & text : koma
