ポールポジション:中須賀克行、2番手:岡本裕生、3番手に榎戸育寛!
全日本ロードレース第6戦が大分県オートポリスで開催された。土曜日に行われた公式予選。ポールポジションは中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)2番手にはチームメイトの岡本裕生。だがセッション中に激しく転倒してしまい具合が気にかかる。3番手に榎戸育寛(SDG Honda Racing)
予選スタートしてファーストアタックで岡本が1分48秒373をマーク、リーダーボードのトップに立つ!昨日行われたART合同走行でもトップタイムをマークして好調さが伺える。鈴鹿8耐は走れなかったが、ヤマハのテストコースでYZF-R1のテストを行っていた。そこで吉川和多留監督から「ブレーキングの課題」をたんまり出されたと言う。「開幕の時と比べるとブレーキングに関しては自信が出てきたかな、と思います。ですが中須賀さんを抜くレベルには到底追いつけていません」と謙遜する。
しかしタイムアタックを続けていた矢先の第一コーナーでハイサイド、激しく転倒してしまった。この後走行できず1分48秒373というトップタイムだけが残った。
榎戸が1分48秒943で2番手に浮上。名越哲平が開幕前に負った怪我の手術のため今シーズン後半戦をキャンセル。その代役として榎戸育寛がJSBマシンに乗り込んで参戦することになった。昨日のART合同走行でも総合4番手につけており調子が良さそうだ。
今シーズン榎戸はST1000仕様のマシンで参戦している。仕様が違うマシンの乗り換えが大変だと思ったが鈴鹿8耐を走った経験が大きいと言う。「鈴鹿8耐はすごいプレッシャーでした。自分がミスしたらチームみんなに迷惑をかけることになるし、足を引っ張りたくなかったので正直言って辛かったです」「全日本ロードはひとりで走るのでその分気が楽です。だからか、ある意味のびのび走れています。」と爽やかな表情であった。
鈴鹿8耐からスプリントの全日本ロードレースに切り替えて臨む渡辺一樹(YOSHIMURA SUZUKI RIDEWIN)。鈴鹿8耐からパーツを導入して新しいことにトライしているそうだがまだうまくまとまり切っていないという。「現状でまとまったものの重箱の隅を突ついた改良ではトップの2台(ヤマハ)を抜くことができない。スクラップアンドビルドではないですが、一度まとまったものを壊して新しい方向性を出したらどうなるのか、を確認するための事前テストが、あの天候でほとんど走れなかったのが痛いです」。最初のアタックでマークした1分49秒044からなかなか伸びずトップ3に入れない。
予選終盤に亀井雄大(Honda Suzuka Racing Team)が48秒台に入れて2番手に浮上してくる。事前テストに参加できなかったのでデータが不足、ウィークに入ってからいつもの走りができず苦戦している。
このタイミングでも中須賀がトップ3に入ってこない。セッション中盤に48秒990をマークするが岡本、榎戸に届かない。今日の予選は気温も路面温度も昨日より大幅に上がり路面温度は53度を超えた。そのコンディションに合わせ切れなかった。しかしそこは中須賀、最後に1分48秒150をマークしてポールポジションを獲得した。
「このコンディションにはセッティングが違った感じでした。序盤は細かくアジャストしながら走ってなんとか最後にまとめた感じです。セッティングのキャパが狭かったのかな、と言う印象です。明日もきょうと同じようなコンディションだと思うので今日のデータを元に明日の朝フリーで確認します」
予選2番手は岡本裕生。転倒の影響がどの程度あるのか心配なところである。榎戸が最後のアタックで48秒600をマーク!フロントロー3番手を獲得した。4番手に渡辺一樹、5番手に亀井雄大。
全日本ロードレース第6戦 オートポリス 公式予選上位10位は以下の通り。
1:#1 1’48.150 中須賀 克行 YAMAHA FACTORY RACING TEAM
2:#29 1’48.373 岡本 裕生 YAMAHA FACTORY RACING TEAM 2
3:#28 1’48.600 榎戸 育寛 SDG Honda Racing
4:#15 1’48.748 渡辺 一樹 YOSHIMURA SUZUKI RIDEWIN
5:#6. 1’48.904 亀井 雄大 Honda Suzuka Racing Team
6:#27 1’49.271 作本 輝介 AstemoHondaDreamSIRacing
7:#2 1’49.345 濱原 颯道 Honda Dream RT SAKURAI HONDA
8:#8 1’49.966 岩田 悟 Team ATJ
9:#11 1’50.428 関口 太郎 SANMEI Team TARO PLUSONE
10:#7 1’50.487 秋吉 耕佑 Murayama.Honda Dream.RT
Photo & text:Toshiyuki KOMAI