2016全日本ロードレース開幕戦、本日は公式予選とJ-GP2クラスのレース1が開催されました。今大会、J-GP2クラスは2レース制で開催されます。
午前中に行われた計時予選。J-GP2クラスは計時予選の結果がレース2のグリッドとなります。そして計時予選上位10人が1周のタイムアタックを行う「スーパーポール」と呼ばれる予選方式でレース1の上位10台のグリッドを決定します(11位以下は計時予選の順位)
計時予選、序盤は#634水野涼(MuSASHi RT HARC-PRO.)がリーダーボードのトップに立ちます。中盤に#94浦本修充(Team KAGAYAMA)が57秒291のコースレコードでトップに立つと誰もその記録を抜けずに開幕戦(レース2)のポールポジションを獲得しました。予選の最後の最後に#55國峰啄磨(H43 Team-NOBBY)が57秒469の逆転で2番手に滑り込みます。3番手は水野涼の57秒485、その差わずか0.194秒。
計時予選上位10人による「スーパーポール」。計時予選5番手の#2生形秀之(エスパルスドリームレーシング)が最終コーナーで転倒、スーパーポール出場が危ぶまれましたがチームの懸命な修理により出場しました。
コース上に一人だけのたった1周だけのタイムアタック。逆転でポールを獲れる可能性もありますし、失敗すれば最下位(10位)に下がってしまいます。
そしてこのスーパーポールで下克上を見せたのが計時予選9位の#090渥美心(au & テルル・kohara RT)と#70岩崎哲朗(OGURA clutch with パワービルダー)。岩崎は計時予選4位から見事ポールポジション獲得。渥美は岩崎がタイムを塗り替えるまでリーダーボードのトップにおり、3番グリッドを獲得しました。
午後2時30分、J-GP2クラス決勝レース1がスタート!ホールショットは#090渥美、#94浦本、#70岩崎と続いて第1ヘアピンをクリア、オープニングラップは渥美が制し、浦本、岩崎、#44関口太郎(MISTRESA with HARC-PRO.)、#2生形のトップ5。渥美、浦本2台によるトップ争い、岩崎を先頭とする5台の3位争いが終盤まで続きます。
レースはラスト3周で大きな動きを見せます。18周目第2コーナー立ち上がり、渥美との差を考えながら終盤にスパートをかけようと考えていたという浦本の目の前でので渥美のマシンが急にスローダウン、マシントラブルにより悔しいリタイアとなります。浦本はそのままトップチェッカー!電撃的にTeam KAGAYAMAへ移籍していきなり優勝を飾ります。19周目、#74三原荘紫(H43 Team-NOBBY)が3位争いの集団から抜け出して2番手浮上、さらにファイナルラップで三原のチームメイト#55國峰が岩崎をかわして3番手浮上!若い10代のライダーが2位、3位の表彰台に昇ります。4位には岩崎、以下、関口、生形、#11井筒仁康(Willrase racinng RS-ITOH)、#17石塚健(Willrase racinng RS-ITOH)、#8大木宗行(MOTO BUM+虎の穴)、#392長尾健吾(ミクニ テリー&カリー)の上位10位でした。
J-GP3クラスは、昨日のART合同走行で唯一59秒台に入れた#634栗原圭助(MuSASHi RT HARC-PRO.)が好調をキープ、59秒906とただ一人1分を切るタイムでポールポジションを獲得。しかし本人は59秒5台を狙っていたらしくタイム的には満足できなかったようです。予選2番手は#56ベテラン小室旭(Team P.MU 7C)1分00秒123。3番手には同じくベテランの#36徳留真紀(CLUB PLUSONE)1分00秒167。
ST600クラスも激しい順位争いがありましたが、トップは不動のままでした。このレースウィークに入って調子が良い#19中山真太郎(TEAMしんたろうwith KRT)が58秒208で中盤にトップに立つとそのまま全日本ロードレース初ポールポジション獲得。「まだ行けそうな気がしたけどこれ以上走ると調子に乗って転ぶと思ったので走らなかった」とのこと。明日の決勝レースが楽しみです。2番手には17歳の#9榎戸育寛(MOTO BUM HONDA)、3番手にも18歳の#8岩戸亮介(Team高武 RSC)と若いライダーが続きます。
明日はいよいよ決勝レースです!
photo & text : koma