全日本ロードレース第2戦鈴鹿「NGKスパークプラグ SUZUKA 2&4 RACE」の公式予選が行われました。
今大会は200kmのセミ耐久レースとなります。これは今年の鈴鹿8耐へのエントリー方法が変わったことが関係します。FIM(国際モーターサイクリズム連盟)の規則変更により鈴鹿8耐のエントリーの最大数が70チームとなりました。FIM世界耐久選手権に年間エントリーするチーム(最大20チームまで)や昨年の鈴鹿8耐で決勝レースの成績(決勝上位20位まで、トップ10トライアルに参加)によりシード権が与えられます。シード権を持たないチームは、トライアウトと呼ばれる選抜レース(今大会と、5/8(日)の鈴鹿サンデーロードレース第2戦JSB1000)に参加で結果を残さなければなりません。
そのため今大会のエントリーは81台にも達し、A、Bの2つのグループに分かれて走行します。最低1回のピットインが義務づけられ、エントリーは2名まで可能です。決勝レースに出走できるのは52台。29台が予選落ちするサバイバルゲームとなります。
公式予選は11:35からAグループ、12:20からBグループ、それぞれ35分間のタイムアタックを行います。
Aグループ開始早々に中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)が2分6秒367といきなり6秒台をたたき出します。新型ZX-10Rを投入したTEAM GREEN柳川明が2分7秒706で2番手に上がります。この2台のタイムを上回るマシンが現れず、予選終盤に同じく新型ZX-10Rを駆る渡辺一樹(TEAM GREEN)が2分8秒230で3番手に上がります。
そして中須賀はペースを緩めることなくその後も6秒台、7秒2、7秒3を連発、そして残り時間5分を切ったところでなんと、5秒台に入れる2分5秒799をたたき出します。このままチェッカー、Aグループの上位3台は、中須賀、柳川、渡辺となりました。
続くBグループの公式予選。序盤にハプニングが起きます。8年振りにJSB1000クラスに復帰したモリワキレーシングの高橋裕紀がスプーンカーブで転倒、幸いピットまで戻れたのですぐにTカーに乗り換えて復帰します。津田拓也(ヨシムラ スズキ シェルアドバンス)が序盤に2分7秒050と6秒台が見えるタイムでトップに立ちます。津田はその後も7秒台を連発、決勝レースを見据えたロングランを行います。ホンダCBR1000RRを駆る高橋巧(MuSASHi RT HARC-PRO.)が2分7秒591で続きます。
昨日のART合同走行で3番手につけた加賀山就臣(Team KAGAYAMA)がデグナーカーブで転倒を喫してしまいます。3番手には2分7秒591で秋吉耕佑(au &テルル・KoharaRT)が入ります。予選終了直前、高橋がデグナーでオーバーランするなどBグループの予選は荒れました。
Aグループ、Bグループ総合でポールポジション獲得したのは中須賀、ただ一人5秒台の圧倒的な速さです。2番手は津田、3番手は高橋のグリッドとなります。
公式予選総合の上位10台は以下の通りです。
ポールポジション #1 中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM 2’’05.”99
2:#12 津田拓也 ヨシムラスズキシェルアドバンス 2’’07”050
3:#634 高橋巧 MuSASHi RT ハルク・プロ 2‘’07“591
4:#87 柳川明 Team GREEN 2‘07“706
5:#90 秋吉耕佑 au & テルル・Kohara RT 2‘07“728
6:#104 山口辰也 TOHORacing 2’08”218
7:#26 渡辺一樹 Team GREEN 2‘08“230
8:#85 中富伸一 HiTMAN RC甲子園ヤマハ 2‘08.“35
9:#7 野左根航汰 YAMALUBE RACING 2‘08”262
10:#15 藤田拓哉- YAMALUBE RACING TEAM 2‘08“419
photo & text : koma