2018鈴鹿8時間耐久ロードレース 公開テスト1 <7月5日>

2018/07/06

いよいよ2018年鈴鹿8時間耐久ロードレースが始まる。今日から2日間、事前テストが行われる。占有走行やプライベートテストを実施したチームもあるが、公式な事前テストは今回のテストからである。

初日はメーカー公開テスト。ホンダ、ヤマハ、スズキ、カワサキの国内4メーカーのチームのテストで、午前中2本、午後1本の3本が行われた。台風の遠い影響を受け、朝から雨となる。1本目、2本目はウェットコンディション。3本目は2時間の走行枠があったが雨が止み、ドライでもなくウェットでも無い中途半端な路面。そのため積極的にコースに出るチームと様子見でコースに出ないチームに分かれた。YART YAMAHA(Broc Parkes、Marvin Fritz、藤田拓哉)とF.C.C. TSR Honda France(Freddy Foray、Josh Hook、Alan Techer)のEWCレギュラー参戦チームは積極的にコースインしていた。3本目も精力的にコースに出ていたau・テルルMotoUP RT(秋吉耕佑/長島哲太/Isaac Vinales)が2分18秒421で総合トップ。

今大会、大注目のひとつホンダのワークス復活。ライダーは高橋巧、中上貴晶、レオン・キャミアと先日発表になったがマシンは本日初お披露目となった。レッドブルを新たなパートナーとしてチーム名も「Red Bull Honda with 日本郵便」ゼッケン33番で挑む。初日は高橋のみが走行。世界選手権スケジュールとの関係上、3人揃ってテストに参加できる日がなく実質のマシンの造り込みは高橋が担う。「普段からこのマシンに乗っているのは自分だけ。自分が造ったマシンに乗れ、と言うくらいのセッティングを詰めたかったけどドライセッティングはまだ満足いくレベルに達していない、ウェットセットは合格点に達していると思う。」と力強いコメントの高橋。

公開テストに合わせて加賀山就臣率いるTeam KAGAYAMAの参戦体制発表があった。2013年にタッグを組んで3位表彰台に上がったレジェンドライダー:ケビン・シュワンツが監督として就任する。ライダーは加賀山就臣に加え、今年スペイン選手権にフル参戦している浦本修充、Moto2に参戦している21歳のアメリカ人ライダー:ジョー・ロバーツで臨む。初日は初めて走る鈴鹿サーキットに慣れるためか、ジョー・ロバーツが精力的に走り込んでいた。

鈴鹿8耐公開テスト初日総合上位10台は以下の通り。

1:#090 au・テルルMotoUP RT 2’18”421
2:#33 Red Bull Honda with 日本郵便 2’18”446
3:#7 YART YAMAHA  2’19”049
4:#227 Honda Asia-Dream Racing 2’19”191
5:#11 Kawasaki Team GREEN 2’19”714
6:#721 Honda Dream RT 桜井ホンダ2’19”882
7:#122 ヨシムラスズキMOTUL 2’19”890
8;#122 ヨシムラスズキMOTUL 2’20”441
9:#634 MuSASHi RT HARC-PRO. Honda 2’20”725
10:#71 Team KAGAYAMA  2’20”948

photo & text : Toshiyuki KOMAI