ART合同走行、高橋巧が速い。コースレコードを超えた。
開幕戦もてぎから2週間後。闘いの舞台は鈴鹿サーキットへ移った。開幕戦こそ2位だったがその速さは誰もが認める高橋巧(Team HRC)が、ここ鈴鹿でも速さを魅せた。非公式ながら絶対王者中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)が持つコースレコードを上回るタイムを出した。2分4秒391。
今大会は鈴鹿8耐トライアウト(出場権利のないチームがその権利を獲得するための選考レース)を兼ねているのでエントリー台数は72台にものぼる。そのためAグループ、Bグループの2つに分かれての走行となる。また今大会は四輪レースSUPER FORMULAとの併催、四輪の走行後は路面にラバーが残り滑りやすくなるとも言われている。2つのグループに分かれるため、全く走行条件が一緒というわけではないが高橋の速さが光る。
総合2番手は中須賀。2分5秒420。見据えているのは決勝レースなのでフリー走行のタイムに一喜一憂はしていないだろうが、人一倍負けず嫌いの中須賀のことだから明日の予選ではタイムを詰めてくるであろう。
総合3番手は渡辺一馬(Kawasaki Team GREEN)2分5秒776。開幕戦は満足のいく結果ではなかったと奮起、カワサキのエースライダーとしての自覚、周囲からの期待に応えるべく日々厳しいトレーニングを課している。
総合4番手は渡辺一樹(ヨシムラスズキMOTULレーシング)2分5秒923。2分6秒を切る好タイムで自己ベストをマーク。
5番手は野左根航汰(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)2分6秒587。
6番手は秋吉耕佑(au・テルルMotoUP RT)2分6秒701。
7番手は加賀山就臣(ヨシムラスズキMOTULレーシング)2分6秒947。開幕戦はマシンと自分をアジャストできなかったと言っていたが鈴鹿では合わせられてきたのか。さすが加賀山である。
8番手は水野涼(MuSASHi RT HARC-PRO. Honda)2分7秒070。
9番手は岩戸亮介(Kawasaki Team GREEN)。2分7秒626。事前テストで負ったケガは回復してきたもののまだ右腕は上にあがらない状態でこのタイム。
10番手は高橋裕紀(KYB MORIWAKI MOTUL RACING)2分8秒349。高橋は今シーズン鈴鹿のレースと鈴鹿8耐の参戦。走行機会が少ないのが残念であるが名門モリワキの看板を背負って熱い走りを魅せてくれるはずである。
photo & text : Toshiyuki KOMAI