新型コロナウィルス感染が広がる中、毎年恒例のシーズン前合同テストはホンダ系のチームが参加を自粛したため、2チーム:5名という異例のテスト風景となった。テストに参加したチーム・ライダーへのコメントを紹介する。今回は、ヤマハが若手育成を目標にして結成したユースチーム「YAMALUBE RACING TEAM」初年度に参加した野左根航汰は現在はワークスチームへステップアップしている。現在は前田恵助が在籍、今年で3シーズン目を迎える。初年度は不幸なケガでシーズンを棒に振ってしまったが昨年完全復帰。成績も確実に向上してきている。
今シーズン最初のテストを終えました。今日の走りはいかがでしたか?
「2020年モデルとはスペックは変わっています。今年から採用された電子スロットルも慣れてきました。トップスピードも安定して伸ばせていたので調子は良かったと思います」
3シーズン目のチーム、印象はどうですか?
「1年目、ケガのため途中で離脱してしまったのですがその間の溝は昨年1年で克服できたと思います。今年はチームとのコミュニケーションも良くなりさらに強固な関係、強い団結が生まれてくると思っています。」
開幕戦2&4は残念ながら延期となってしまいました。
「すごく残念です。このテストの結果を試したかったのですが。。ですが、第2戦のもてぎは得意なコースではありませんが初優勝したサーキットでもありますし、走り方も理解できてきたのでワンランクアップできるのではないかと思っています」
今シーズンの抱負をお願いします。
「今年はクラス変更がありST1000へスイッチするライダーの方も多く、JSB1000クラスに残ったライダーはみな強い人ばかりです。その強いライダーの方々に闘いを挑んで如何に多く勝っていけるか、が自分の課題だと思っています。自分の最高位が6位なのでそこは確実に越えたいと思います。イヤ、3年目なので初表彰台を獲らなくてはいけないと思っています。自分のレベルをもっと上げていけば、ワークスチーム入りや他の活躍の場へのチャンスが増えると思いますので上へ、上へ、を目指して頑張っていきたいと思います。」
3シーズン目を迎える前田。コメントにもあるが今年は結果を残さなければならない勝負の年となる。昨年後半、野左根や水野涼と言った若手ライダーが頭角を現し、トップ争いに絡んできた。前田もその中に混じり若手ライダーとしての存在感をアピールする走りに期待したい。
photo & text :Toshiyuki KOMAI