2020全日本ロードレース最終戦鈴鹿 ART合同走行

2020/10/30

ART合同走行。鈴鹿に強い中須賀克行が連日のトップ。野左根航汰、渡辺一樹と続く

中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)が昨日に続き連続トップ。2分5秒127。2番手に野左根航汰2分5秒286。3番手に渡辺一樹(ヨシムラスズキMOTULレーシング)2分5秒766。2分5秒台はこの3台のみ。抜き出て速い。

昨日に引き続き本日も乾燥した晴天。鈴鹿を得意とする中須賀が連日のトップ。コンディションの違いもあるが昨年に比べると届いていない。新型コロナウィルスの影響でレースもテストもできず、マシンを煮つめることができなかったことが響いていると言う。午後の2本目は時折り突風が吹くほど風が強くなり走りにくかったと言う。

「ただそれはみんな一緒。今日は昨日からの流れでマシンのセットを詰めていきました。コンディションは良くはなかったけどバイク自体はまとまってきています。明日は予選も使いながら自分のパフォーマンスを100%発揮できるようにしっかり準備して臨みたいと思います」

昨日の2本目の走行で転倒、マシンを大破させてしまった野左根だが、チームはそのマシンを一晩かけて造り上げた。野左根は普段からメインカー(1号車)、Tカー(2号車)を意識していることはない。今日も違和感なく2号車で走行、1号車にも問題ないことを確認した。今日も2番手タイムだが内容はあまり良くなかったと言う。「アベレージタイムが伸び切れなかったです。ここまできたらやっぱり勝って決めたい、と言う気持ちもありますが、明日の最優先はチャンピオンを獲ることです。懸命にマシンを修理してくれたチームのために結果で恩返ししたいと思います」

このウィーク、渡辺一樹が速い。昨日の特別スポーツ走行1本目ではトップタイムをマークした。ヨシムラは今シーズンのレース参戦は2戦目だがマシン開発はずっと進めてきた。その成果がここへ来て出てきていると言う。

「ここまでバイクを造り上げてきた結果が数字として表れていると思います。レースラップのシミュレーションでもアベレージタイムが良く、2分5秒台で走行できています。一発のタイムでしたらもう少し詰められると思います。自己ベストの2分4秒9を超えたいと思います」

4番手には渡辺一馬(Keihin Honda Dream SI Racing)2分06秒899

5番手には濱原颯道(Honda Dream RT 桜井ホンダ)2分7秒024。

ART合同走行総合の上位10位は以下の通り。
1:#1 中須賀克行 YAMAHA FACTORY RACING TEAM 2’05.127
2:#3 野左根航汰 YAMAHA FACTORY RACING TEAM 2’05.289
3:#5 渡辺一樹 ヨシムラスズキMOTULレーシング 2’05.766
4:#33 渡辺一馬 Keihin Honda Dream SI Racing 2’06.899
5:#72 濱原颯道 Honda Dream RT 桜井ホンダ 2’07.024
6:#634 水野涼 MuSASHi RT HARC-PRO. Honda 2’07.168
7:#17 清成龍一 Keihin Honda Dream SI Racing 2’07.239
8:亀井雄大 Honda Suzuka Racing Team 2’07.457
9:#71 加賀山就臣 Team KAGAYAMA 2’07.552
10:#36 岩田悟 Team ATJ 2’08.349

Photo & text : Toshiyuki KOMAI