新型コロナウィルス感染拡大の影響で開幕できなかった2020シーズン。4ヶ月遅れでやっと開幕した。チーム、ライダー、関係者、プレス、全てが感染対策を実施しての開催。全日本ロードレースで感染者を出してはいけない、との強い思いが感じられるサーキット。
全国的に梅雨は明けたというのにここSUGOは朝から雨。午前中と午後に40分間のART合同走行が行われた。
トップは絶対王者の中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)ただ一人36秒台にいれて1分36秒889。7月の事前のテストでは野左根航汰(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)にトップを奪われたが面目躍如。堂々のトップ。
2番手は野左根航汰(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)1分37秒558。先日のテスト、今日の1本目と中須賀を抑えてのトップ。ヤマハワークス4年目、超えるべき壁:中須賀克行の背中を見続けてきた成果を出せるか、勝負のシーズンになるだろう。
3番手はヤマハの若手育成チームYAMALUBE RACING TEAMの前田恵助、1分38秒135。ユースチーム3年目の前田も今年、評価が問われるシーズンになる。
4番手は全日本ロードレースに戻ってきた清成龍一(Keihin Honda Dream SI Racing)1分38秒608。
5番手は清成のチームメイト渡辺一馬(Keihin Honda Dream SI Racing))1分39秒544。伊藤真一さんが監督を務める新チームの2人が好発進を見せた。縮小や撤退など暗い話題が多かった日本のロードレース界で新チーム発足は明るい話題として注目を集める。
新型コロナウィルスの影響で未曾有の事態となった今シーズン。サーキットもチームも関係者も手探りで今シーズンに臨む。
ART合同走行総合の上位10位は以下の通り。
1:中須賀 克行 YAMAHA FACTORY RACING TEAM 1’36.889
2:野左根 航汰 YAMAHA FACTORY RACING TEAM 1’37.558
3:前田 恵助 YAMALUBE RACING TEAM 1’38.135
4:清成 龍一 Keihin Honda Dream SI Racing 1’38.608
5:渡辺 一馬 Keihin Honda Dream SI Racing 1’39.544
6:水野 涼 MuSASHi RT HARC-PRO. Honda 1’39.776
7:濱原 颯道 Honda Dream RT 桜井ホンダ 1’39.941
8:渡辺 一樹 ヨシムラスズキMOTULレーシング 1’40.633
9:柳川 明 will raise racing RS-ITOH 1’40.747
10:加賀山 就臣 Team KAGAYAMA 1’41.452
Photo & text : Toshiyuki KOMAI