2021鈴鹿8耐 合同テスト 1日目

2021/06/02

鈴鹿8耐メーカー合同テスト。トップは長島哲太。手元計測ながら亀井雄大が2番手タイム。

鈴鹿8耐に向けた4メーカー合同テストが開催された。鈴鹿8耐に参戦予定の各エントラントが参加して行われるテスト。だがご存知の通り今年の鈴鹿8耐は11月に延期されたので今回のテストは7月の全日本ロードレースを見据えたテストの様相が大きい。今回のテストにはホンダワークス:Team HRCが参加。ライダーは長島哲太。1時間の走行枠を3回走り精力的にメニューをこなす。タイムは2分6秒067で初日のトップタイムをマーク。

ブラックカーボンのシンプルなボディが秘めたワークスパワーの想像をかきたてる。日本国内の公の場で長島が走るのは2019年のMotoGP日本グランプリ以来。その速さは顕在。一発のタイムだけではなく2分6秒台で安定した速さをもみせる。

総合2番手は日浦大治朗(Honda Suzuka Racing Team)2分7秒501。全日本ロードレース第2戦鈴鹿2&4以来の走行。鈴鹿をホームコースとする日浦。このタイムには満足していないが初日としてはまとまってきた。

「2&4の時と比べたらだいぶフィーリングが変わっていたので最初はちょっと戸惑ったのですが最後は上手く合わせられたと思います。初日としては良かったと思いますがタイム的にまだまだです。ペアライダーの颯道選手が今日は伸び悩んでましたが明日は一緒に乗り合いするので、いろいろお互い意見しコミュニケーション取りながら、情報共有できればと思います。」

総合3番手は加賀山就臣(Team KAGAYAMA)2分7秒918。このテストには津田拓也と共に走る。鈴鹿8耐の準備半分、全日本ロードレースの準備半分。開幕から悩まされているフロントのチャタリングの解決に向けて初日は多彩なメニューをこなした。津田も久しぶりのブリヂストンタイヤに慣らしながらの走行。二日目に備える。

「本来は鈴鹿8耐向けテストですが、来月の全日本向けのテストが半分、鈴鹿8耐向けが半分のテストです。今シーズンずっと抱えてるフロントが跳ねてしまう問題を直すこと、そして津田選手がどんな雰囲気で走れるのかを確認すること、の二つの目的で来ました。
マシンについては問題解決までまだ至ってないですが着実にテストメニューをこなしています。津田選手はMotoGPマシンにも乗っているので変わらないペースで走ってくれたことがポジティブに捉えています。
タイムにプレッシャーがないこういうテストは大切で、マシンの根本を見直す良い機会ですので走行時間を有効的に使いたいです。」

今回のテストは4メーカーの合同テストの他に鈴鹿8耐特別スポーツ走行が開催される。鈴鹿8耐参戦予定チームが走行する30分間の走行が3枠。トランスポンダーを付けていないのでタイム計測はされない。いわゆる手元計測となるが、亀井雄大(Honda Suzuka Racing Team)が2分6秒61をマークした。メーカーの合同テストのリザルトには反映されないが長島に次ぐタイム。自己ベストを更新した。

「これで油断するとまた後ろから追い上げられるのですが、今回のメニューである取捨選択が終わったので、明日は最終確認をしようと思います。その後は鈴鹿8耐を予定している田所と杉山の走行時間を増やそうと思います。自分は2分5秒台を目指しているのですが、このコンディションの中で2分6秒6の自己ベスト更新はよくできたかな、と思います。」

鈴鹿8耐 メーカー合同テスト 上位10台は以下の通り

1:長島 哲太 Team HRC 2’06.067
2:日浦 大治朗 Honda Dream RT 桜井ホンダ 2’07.501
3:加賀山就臣 Team KAGAYAMA 2’07.918
4:濱原 颯道 Honda Dream RT 桜井ホンダ 2’07.994
5:名越 哲平 MuSASHi RT HARC-PRO. Honda 2’08.007
6:清成 龍一 Astemo Honda Dream SI Racing 2’08.095
7:岩田 悟 Team ATJ 2’08.107
8:榎戸 育寛 MuSASHi RT HARC-PRO. Honda 2’08.114
9:生形秀之 S-PULSE DREAM RACING・ITEC 2’08.160
10:岩戸 亮介 KRP三陽工業RS-ITOH 2’08.301

Photo & text : Toshiyuki KOMAI