2021全日本ロードレース 事前合同テスト 1日目

2021/03/25

2021年シーズンイン。事前合同テストがツインリンクもてぎで始まる

2021年シーズン開幕前合同テストが栃木県のツインリンクもてぎで本日から3日間開催される。初日はメーカー合同テスト。1時間の走行枠2本、午後に2時間の走行枠と長めの走行時間。

今シーズン、全日本ロードレースはゼッケンに大きな変更があった。昨年まではライダーが自分の好きなゼッケンナンバーを選べる希望ゼッケン制度であったが、今年は廃止となり、前年度のランキングでゼッケンナンバーが割り当てられた。。ランキング1位から10位までは「赤地に白文字のナンバープレートカラー」、11位以降は「各クラス指定されたナンバープレートカラー」となる。

今年はゼッケン1不在のJSB1000クラス。昨年のチャンピオン野左根航汰は今シーズンワールドスーパーバイク選手権(WSBK)にフル参戦する。チャンピオン不在の今シーズン、どんなバトルが観られるのか。

ゼッケン2は清成龍一(Astemo Honda Dream SI Racing)昨年チームを立ち上げ、初年度にランキング2位。本人は(昨年の内容に)満足はしていないが、間違いなく今シーズンのチャンピオン争いに絡んでくるだろう。

ゼッケン3は濱原颯道(Honda Dream RT 桜井ホンダ)名門チーム:桜井ホンダで4シーズン目。ゼッケンナンバー3を付けた走りに注目が集まる。ゼッケン4は水野涼。だが、水野は今シーズン、ブリティッシュ・スーパーバイク選手権(BSB)にフル参戦するため欠番となる。

合同テスト初日のトップタイムは中須賀克行。1分49秒038。トップタイムをマークしたものの3本目の終盤に90度コーナーで転倒を喫してしまう。

2番手は清成:1分49秒729

「1本目の入りは良かったのですが、昨年は出ていなかった症状が出てきてしまい、その原因を探るのに時間を費やしてしまいました。1周も無駄にできないテストなのにあまり走行することができず残念です。ベースのポテンシャルが非常に高いCBRを昨年からセットアップを詰めてきていますがさらに良い方向に進めたいと思います。
昨年のランキング2位は内容的に満足していませんが、こんな時代にサポートしてくださる日立アステモさんには感謝しています。今年はこの上のゼッケンを目指さなくてはいけませんので頑張ります」とコメント。

本日の合同テストは、JSB1000クラスとST1000クラスの混走となった。そのST1000クラストップは渡辺一馬(Astemo Honda Dream SI Racing)1分50秒724。今シーズンST1000クラスへスイッチ。いきなりのトップタイムはさすがだ。

「筑波サーキットと先日のもてぎスポーツ走行を走り、今日が3回目の走行ですが今日の走り出しのタイムとしては良かったと思います。ですが今はST1000のマシンに慣れることが先決ですのでできる限り多くの周回を走りながら学んでいます。マシンの特性・挙動がJSBとは違いますが、1番の違いはタイヤです。フィーリング、キャラクター、使い方、など自分の中で経験値を積み増ししている最中です。明日の走行では安定して速いペースでアベレージを刻めるように取り組みたいと思います」とコメント。

事前合同テスト初日の上位10台は以下の通り。

1:JSB #7 中須賀 克行 YAMAHA FACTORY RACING TEAM 1’49.038
2:JSB #2 清成 龍一 Astemo Honda Dream SI Racing 1’49.729
3:JSB#25 名越 哲平 MuSASHi RT HARC-PRO. Honda 1’50.258
4:JSB #10 加賀山 就臣 Team KAGAYAMA 1’50.393
5:JSB #3 濱原 颯道 Honda Dream RT 桜井ホンダ 1’50.582
6:JSB #15 津田 一磨 BabyFace Powered by YOSHIMURA 1’50.649
7:ST #37 渡辺 一馬 Astemo Honda Dream SI Racing  1’50.724
8:JSB #18 秋吉 耕佑 MURAYAMA・TJC・RT 1’50.768
9:ST #5 榎戸 育寛 SDG Motor Sports RT HARC-PRO.  1’51.220
10:JSB #6 岩田  悟 Team ATJ    1’51.293

Photo & text : Toshiyuki KOMAI