2021全日本ロードレース事前公開テスト 2日目

2021/03/25

事前合同テスト2日目。トップは中須賀克行、2番手にJSBルーキー名越哲平

事前公開テスト2日目が薄曇りの中で行われた。トップタイムは中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)昨日の転倒で軽いむち打ちと下半身に痛みがあるようだが開幕戦までには治るだろう、とのことなので安心だ。タイムは1分48秒989、ただ1人1分48秒台に入れた。

「昨年から大きくは変わってませんがマシンのシェイクダウンを兼ねてのテストでした。決勝に向けてのタイヤも決まりました。トップタイムとは言えまだ詰めるべきところはありますね。去年はケガの影響でほぼ1年間満足いく走りができなかったのですが肩の具合は良くなっています。あとは自分が走るリズムを掴んで良い走りができるようにしたいです。去年は開幕戦で転倒してしまったので、力み過ぎず、集中して良いスタートが切れるようにしたいと思います。」

2番手タイムは名越哲平(MuSASHi RT HARC-PRO. Honda)1分49秒713。今年からJSB1000クラスへステップアップ。STとJSBのマシンの違いに驚きながらもマシンに合わせた走りを続けている。1番の違いがタイヤの使い方でまだそのアジャストに悩んでいるようである。タイヤのインフォメーションが伝わりやすいように車体のセットを出しているので走行を重ねるごとにタイムを上げている。

「去年から1,000ccには乗っていますがキャラクターが全く違いますし、やれる範囲が広いのでやらなくてはならない事がたくさんあります。タイヤがダンロップからブリヂストンに乗り換える部分でちょっと苦戦していますがチームと一緒にひとつひとつの項目を潰しています。まだアベレージタイムを刻めていませんが目標であった1分50秒を切ることができました。決勝タイヤでアベレージを出せるように来週のウィークでさらに詰めていきたいと思います」

総合3番手は加賀山就臣(Team KAGAYAMA)1分50秒016。昨年の最終戦から5ヶ月以上JSBマシンに乗っておらず、そんなことは初めてだと言う。このテストがシェイクダウン。徐々にタイムを詰めてきている。

「久しぶりにJSBのマシンに乗って、身体、感覚がなまっていたことを痛感しました。昨年からマシンは大きく変わっていないとは言うものの、シーズン途中のテストとは違い、いろいろと出てきますが良くも悪くもその洗い出しができた点は良かったです。来週のレースウィークまでに対策を講じます。開幕戦は木曜日から走行があるので徐々に積み上げていって決勝レースに合わせたいと思います」

事前合同テスト2日目の上位10台は以下の通り。

1:#7 中須賀 克行 YAMAHA FACTORY RACING TEAM  1’48.989
2:#25 名越 哲平 MuSASHi RT HARC-PRO. Honda  1’49.713
3:#10 加賀山 就臣 Team KAGAYAMA 1’50.016
4:#15 津田 一磨 BabyFace Powered by YOSHIMURA 1’50.196
5:#3 濱原 颯道 Honda Dream RT 桜井ホンダ 1’50.286
6:#2 清成 龍一 Astemo Honda Dream SI Racing 1’50.379
7:#18 秋吉 耕佑 MURAYAMA・TJC・RT 1’50.645
8:#6 岩田  悟 Team ATJ             1’51.150
9:#13 児玉 勇太 Team Kodama 1’51.264
10:#11 亀井 雄大 Honda Suzuka Racing Team  1’51.796

Photo & text : Toshiyuki KOMAI