事前合同テスト3日目。トップ亀井雄大、2番手:渥美心、3番手:関口太郎
事前公開テスト3日目が行われた。初日にメーカー枠で走行したチームは最終日は走らず3日目は走行台数が少ないテストとなる。お昼過ぎに雨がパラパラと落ちてきたが、路面を濡らすほどではなく最終セッションでは青空が広がった。JSB1000クラスとST1000クラスは混走、4本の総合でトップに立ったのは亀井雄大(Honda Suzuka Racing Team)1分50秒423。このテストはパーツのセレクトをメインとしておりタイム出しは狙っていないとのことだが、2日間を通じて着実にタイム更新を図っている。
「昨日はトラブルが出てまともに走れませんでしたが、今日は去年よりも良いフィーリングで走れています。去年から大きくマシンは変わってませんが足廻りの仕様を少し変えています。大物パーツの良し悪しの選別をメインに行っています。ですので、周回数を多く走ると言うより、パーツを変えて走って評価して、またパーツを変えて走る、というスタイルです。パーツの取捨選択をして残った良いパーツでレースウィークでまとめていきます。そんなテストの中のわりにはタイムは出てきていると思います。去年のユーズドタイヤでのタイムは越えています。但、攻めすぎて転倒しないように注意していました。開幕戦は木曜日から走行があるので今回のテストを元に決勝に向けてセットアップをまとめていきたいです」
2番手は渥美心(TONE RT SYNCEDGE4413 BMW)1秒51分321。渥美も昨日からテストに参加。今年はTONE RT SYNCEDGE4413 BMWからフル参戦する。昨年の最終戦でバイクを大破させてしまったので新しいバイクでシェイクダウン。
「自分は昨年の最終戦で大きなクラッシュをしてしまったので新車です。去年のもてぎと同じセットにして持ち込んでシェイクダウンをしたのですが昨日の時点で昨年の決勝と同じところまで持って行けたのでまずまずの出だしかなと思います。トップが速いのでその先をどうするか、を今日のテストで詰めています。新品タイヤで1分51秒3まで出せたので50秒は切りたいと思います。開幕戦は木曜日から走行があるので決勝に向けたどれだけ速いアベレージタイムで走れるか、を詰めていきたいと思います。」
渥美のチームメイト星野知也。2日目はセットアップをいろいろ試すテストとした。
「初日は結構調子良かったのですが、今日はいろいろと試してみたところやり過ぎたようで沼にはまってしまいました。心の調子が良いのでそのデータを元に自分のバイクに応用させていますが、ライダーが違うのでピッタリと上手くはまることはなく、そのアジャストを行いました。開幕戦は木曜日から走行があるのでライバル達と比べて良いところ、悪いところをさらに洗い出して決勝に向けて詰めていきたいと思います」
3番手タイムはBMWで参戦する関口太郎(SANMEI Team TARO PLUSONE )1分51秒565。関口もメーカ枠ではなく昨日からテストに参加した。初日の1本目で転倒を喫したがケガはなく、2日間のテスト終盤にこのテストでのベストタイムを出した。
「去年のマシンから少しアップデートさせたマシンのシェイクダウンでした。最後に自己ベストまでは届かなかったけど最後に持ち直してこれたかな、と思います。昨日はブレーキトラブルで転倒してしまいましたが解決しました。但、その影響で考えていた進行メニューが後手後手に回った感があったので、一度冷静になってテストに臨みました。良い流れにはなりつつあるのでこのまま来週のレースウィークに入って決勝レースに向けてさらに詰めていきたいと思います。」
4番手タイムは山口辰也(Team T2y)1分51秒783。今シーズンもスポット参戦となる山口。スポンサー企業(KOKORO CARE、PlanBee)の仕事をして得た資金でレース活動を行っている。車輌は株式会社ノブレッセからレンタルして参戦している。山口自身もKOKORO CAREの代理店となり、全日本ロードレースの走りでPRを行いながら営業活動を行っている。
「最終戦からマシンに乗っていなかったので不安でしたがユーズドタイヤで自己ベスト近くまで出たので安心しました。去年新品タイヤで1分51秒6がベストでしたが、ユーズドでかなり走って51秒7まで出せました。去年のもてぎのアベレージタイムよりもコンマ3秒ほど上がっているのでまずまずのテストでした。実は昨日、急遽スリッパークラッチを購入して夜中にもてぎまで運んでもらい今朝組み込みました。まだタイムには繋がりませんでしたがブレーキングのポイントは明らかにコンマ何秒か奥になりました。開幕戦は木曜日から走行があるのでセットアップして乗りこなして決勝レースに備えたいと思います。」
事前合同テスト3日目の上位10台は以下の通り。
1:JSB:#11 亀井 雄大 Honda Suzuka Racing Team 1’50.423
2:ST:#14 渥美 心 TONE RT SYNCEDGE4413 BMW 1’51.321
3:JSB:#9 関口 太郎 SANMEI Team TARO PLUSONE 1’51.565
4:ST:#9 山口 辰也 Team T2y 1’51.783
5:JSB:#16 中冨 伸一 Waveinn-R 1’52.020
6 :ST:#6 星野 知也TONE RT SYNCEDGE4413 BMW 1’52.209
7 :JSB:#26 國川 浩道TOHO Racing 1’53.533
8:ST:#18 柴田 義将 OGURA CLUTCH with RIDE IN+TPFS 1’53.984
9:JSB:#28 東村 伊佐三信州活性プロジェクトTeam長野 1’54.602
10:ST:#47 豊島 怜 speedHeartDOGFIGHTRACINGYAMAHA 1’55.063
Photo & text : Toshiyuki KOMAI