2021全日本ロードレース第6戦岡山 ART合同走行

2021/09/03

雨の岡山。初日トップは清成龍一、2番手に中須賀克行、3番手は今年自らのチームを立ち上げた秋吉耕佑

全日本ロードレース第6戦が岡山県の岡山国際サーキットで開幕した。真夏のスプリント・第5戦鈴鹿から約1ヶ月半ぶりの開催となる。一週間前の事前テストは好天に恵まれたが、レースウィーク初日は朝から雨。午前中は本降りのヘビーウェット路面。2本目の午後は雨脚は弱まりハーフウェット路面であった。

総合トップは清成龍一(Astemo Honda Dream SI Racing)2本目にマークした1分41秒926。

「初日の走り出しとしては良かったです。先週のテストからバイクのフィーリングも良く良い方向に向かっています。但、明日ドライになるとどうなるかわかりませんがこの流れで行ければ良いと思っています。」

総合2番手は中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)1分43秒044。

今大会もヤマハのロードレース世界選手権(WGP)参戦60周年を記念した白赤のカラーリングで走る。

「土日はドライでいけそうな天気予報だったので今日はレインタイヤの確認に徹しました。今までに履いたことのないタイヤの種類違いがありましたが、ヘビーウェット路面でのタイヤは決まりました。事前テストではレースラップをこなしてアベレージも出ていますので、明日明後日ドライでも自信を持って臨みたいと思います。」

総合3番手は秋吉耕佑(MURAYAMA.TJC.RT)1分43秒564。今年、自らのチームを立ち上げ、ここにきてチームの歯車が回り出したと言う。チーム内のコミュニケーションから始め、みんなが同じ方向を向くようにマネジメントしてきた。なんでも話し合い、チーム一丸となってマシンを造り上げていくことは楽しい、と言う。だがチームをまとめながらライダーとして走るのは人一倍の苦労があったと思う。そんなことを微塵にも出さないところが秋吉らしい

「今日はずっとユーズドタイヤで走っていました。恐らく50周近く走行したタイヤです。そのタイヤをいろいろ試しながらセットアップしました。先週の事前テストでネガな部分を洗い出して対策を講じたのでバイクのフィーリングは良くなっています。ここまでくるのに約1年かかりました。やっとスタートラインに立ったという感じでしょうか。今のチームの状態はすごく良いです。ここまで来ているので予選・決勝で上を目指して頑張ります」

全日本ロードレース第6戦 ART合同走行の上位10台は以下の通り

1:2 清成龍一 Astemo Honda Dream SI Racing 1’41.926
2:7 中須賀克行 YAMAHA FACTORY RACING TEAM 1’43.044
3:18 秋吉耕佑 Kosuke.TJC.RT 1’43.564
4:10 加賀山就臣 Team KAGAYAMA  1’44.607
5:25 名越哲平 MuSASHi RT HARC-PRO. Honda 1’44.862
6:3 濱原颯道 Honda Dream RT 桜井ホンダ 1’45.380
7:26 山口辰也 TOHO Racing  1’45.907
8:12 柳川明 will raise racing RS-ITOH 1’45.988
9:6 岩田悟 Team ATJ  1’47.377
10:11 亀井雄大 Honda Suzuka Racing Team 1’47.583

Photo & text : Toshiyuki KOMAI