2022全日本ロード第7戦 岡山 ART合同走行

2022/09/17

初日トップは中須賀克行。一週間前に鎖骨骨折した亀井雄大が総合4番手!

全日本ロードレース第7戦が岡山県岡山国際サーキットで開幕した。金曜日はART合同走行。トップは中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)2番手に榎戸育寛(SDG Honda Racing)、3番手作本輝介(Astemo Honda Dream SI Racing)、そして4番手に先週のテストで転倒・鎖骨骨折している亀井雄大(Honda Suzuka Racing Team)がつけた。

一週間前の事前テストに参加しなかった中須賀。ぶっつけ本番で不安はあったと言うが蓋を開けてみればトップタイム1’30.941。「午前中の走行に対して午後アジャストしました。今年マシンをちょっと変えてきたものが良い方向に決まってきています。去年よりもアベレージも速く走れていますし、リズム良く走れました。初日としてはまとまったかな、と思います。」

2番手は榎戸。1’31.971前戦オートポリスでは予選2番手を獲得したもののウィルス性胃腸炎で欠場、勿体なかった。岡山でも調子は良さそうだ。「事前テストから調子が良かったのでその流れで1本目は想定内のタイムで終えました。2本目は決勝を見据えて調整したのですが上手く機能しませんでした。その解決策は見つかっているので明日の予選では自己ベストを出して上位につけたいです。」

3番手に作本。1’32.065。そして4番手に亀井がつける。1’32. 238。一週間前のテストでMCシケインにオーバースピードで進入、ゼブラに乗ってしまい上にジャンプ。バイクと共に肩から落下して鎖骨を骨折してしまった。本人のSNSで岡山大会欠場をアナウンスしたところ読者からの反応が異常に多く一転して出場したくなったと言う。

今週月曜日に主治医から「自己責任なら出場しても良い」と言われ水曜日に手術。翌木曜日に退院、病院から岡山に直行した。「テストは調子良かったのですが転倒でマシンのフィーリングが変わってしまい、今はテストの状態に戻しているところです。6番手以内に入れれば良いかな、と思ったのですが4番手は上出来です。今は痛みはありません。と言うか手術で胸の神経の一部が切除されたので感覚がなく、そう言う意味では良かったです(笑)でも決勝の24周は保たないと思います。明日の予選ではワンチャン・フロントローを狙えれば、と思っています。決勝の序盤は上位陣に喰らい付いていきたいと思います。」

写真提供:亀井雄大

一週間前に骨折して何故走れるのか。ライダーの体力と精神力の強さには敬服する。とにかく転倒だけは絶対に避けてほしい。

全日本ロードレース第7戦 岡山 ART合同走行上位10位は以下の通り。
1:#1 中須賀克行 YAMAHA FACTORY RACING TEAM 1’30.941
2:#28 榎戸育寛 SDG Honda Racing 1’31.971
3 :#27 作本輝介 Astemo Honda Dream SI Racing 1’32.065
4 :#6 亀井雄大 Honda Suzuka Racing Team 1’32.238
5 :#8 岩田悟 Team ATJ 1’32.242
6 :#2 濱原颯道 Honda Dream RT桜井ホンダ 1’32.378
7 :#4 加賀山就臣 YOSHIMURA SUZUKI RIDEWIN 1’32.408
8 :#3 清成龍一 TOHO Racing 1’32.646
9 :#7 秋吉耕佑 Murayama.Honda Dream.RT 1’32.818
10 :#11 関口太郎 SANMEI Team TARO PLUSONE 1’33.255

photo & text: Toshiyuki KOMAI