全日本ロードレース 開幕戦 鈴鹿 決勝レース

2015/04/19

IMG_4611全日本ロードレースの2015年開幕戦が鈴鹿サーキットで開催されました。天気が崩れるという予報が前倒しで推移して、朝から雨が降り出します。朝のウォームアップ走行はウェット路面、そこでひとり気を吐いたのは秋吉耕佑選手(au & テルル・kohara RT)、2分16秒619と驚異的なタイムでトップでした。

AI2Q6687

午後1時からの決勝レースは曇り、ドライ路面で行われました。
ホールショットは津田拓也選手(ヨシムラ スズキ シェルアドバンス)が奪います。しかし第2コーナーで渡辺一樹選手(TEAM GREEN)がトップに立ち、津田選手、高橋巧選手(MuSASHi RT HARC-PRO.)、中須賀克行選手(YAMHA FACTORY RACING TEAM)、山口辰也選手(TOHO Racing with MORIWAKI)の順でオープニングラップを迎えます。

AI2Q6871

序盤から2分7秒台前半の展開。ニューマシンが完璧に仕上がっていない中須賀選手は苦戦を強いられるかと思いきや、やはり決勝レースになれば本領発揮、高橋選手を3周目、津田選手を4周目にかわして2番手まで浮上します。そしてここから激しい三つ巴のトップ争いが転嫁します。

AI2Q6897

津田選手はトップスピードの高さを利用して130Rで中須賀選手をパス、前を行く渡辺選手を追います。その渡辺選手のペースが今ひとつ上がりません。その隙を突いて津田選手が5周目にトップに立ちます。津田選手はその後もペースを緩めることなく周回、10周目には2分07秒049のファステストラップをたたき出して後続との差を引き離しにかかります。

AI2Q6965

その後方では中須賀選手が渡辺選手に襲いかかります。300km/hオーバーのトップスピードを持つカワサキの渡辺選手に鋭い突っ込みのコーナリングで攻める中須賀選手が至るところで勝負を仕掛けますが、なかなかパスできません。レース折り返しを迎える10周目あたりからバックマーカーが出てきます。そして13周目のデグナー立ち上がりの目の前に1台のバックマーカー、100Rを中須賀選手はアウトから、渡辺選手はインから挟んで立ち上がります。ヘアピン進入では中須賀選手が一瞬速く切り込み、ついに渡辺選手をかわして2番手まで浮上します。

AI2Q7011_3

この頃には津田選手と中須賀選手の差は約1秒に広がり、中須賀選手が強力にプッシュしますがそのまま津田選手がトップチェッカー!開幕戦をポール・トゥ・ウィンで飾りました!中須賀選手が2位、渡辺選手は悔しい3位でした。

AI2Q6920

このレースウィークを通じてヨシムラのマシンが決まり、津田選手のメンタル面の強さが出てきたのが印象的でした。第2戦オートポリスは来週(4月26日決勝)、2週連続のレースとなります。次戦も激しい混戦が予想されます。

AI2Q7186

JSB1000クラス決勝レース 上位10位の結果は以下の通りです。
優勝:津田拓也選手 ヨシムラ スズキ シェルアドバンス
2位:中須賀克行選手 YAMHA FACTORY RACING TEAM
3位:渡辺一樹選手 TEAM GREEN
4位:高橋巧選手 MuSASHi RT HARC-PRO.
5位:野左根航汰選手 YAMALUBE RACING TEAM
6位:JOSH HOOK選手 F.C.C. TSR Honda
7位:山口辰也選手 TOHO Racing with MORIWAKI
8位:中富伸一選手 HitMAN RC甲子園ヤマハ
9位:柳川明選手 TEAM GREEN
10位:浦本修充選手 MuSASHi RT HARC-PRO.

photo & text : koma

AI2Q7071

AI2Q6959

AI2Q7339

IMG_4841