全日本ロードレース第3戦ツインリンクもてぎ、決勝レースが行われました。
事前の天気予報では曇り。ですが決勝日も朝から真夏のような日射しが照りつける好天。気温も路面温度もジリジリ上昇し、JSB1000クラス決勝の頃には路面温度50度以上に上がりました。14:20、JSB1000クラス決勝レーススタート!
ホールショットは中須賀克行選手(YAMHA FACTORY RACING TEAM)が奪います。実はこの時フロントタイヤを浮かせてしまい「失敗した!」と焦ったそうですが、なんとか先頭で第1コーナーに進入しました。予選7番手の高橋巧選手(MuSASHi RT HARC-PRO.)はアウト側に思い切り振って一気に2番手までジャンプアップ。柳川明選手(TEAM GREEN)3番手、開幕戦鈴鹿で転倒、胸椎を圧迫骨折して本来ならレースに出られない程の加賀山就臣選手(Team KAGAYAMA)が4番手、渡辺一馬選手(au &テルル・Kohara RT)が5番手で第1コーナーに進入します。
予選3番手の渡辺一樹選手(TEAM GREEN)は出遅れ、津田拓也選手(ヨシムラ スズキ シェルアドバンス)は失速した選手に行く手を阻まれて集団に飲み込まれてしまい、オープニングラップを渡辺選手9位、津田選手10位で通過します。
中須賀選手は速い!予選でも驚異的な速さを見せましたが決勝レースでもその速さは圧倒的です。オープニングラップで2番手の高橋選手との差を広げ、早くも3周目に1分48秒889のファステストラップをたたき出し、49秒前半から中盤でラップ、他の選手が50秒台で周回しているのであっという間にひとり旅となります。高橋選手も5周目に1分49秒948の自己ベストタイムで追撃しますが「競り合った結果の2位ではなく、見えないくらい離されての2位では悔しい」と語っていました。
そのまま中須賀選手が独走で2戦連続のポール・トゥ・ウィンを達成します!
「NEW YZF-R1にとって初めてのモテギだけど、事前テストから調子が良くマシンは段々仕上がってきている。自分もR1と仲良くなれてきて(マシンに合わせた)走りができるようになってきた」と中須賀選手。
そして3位にはヤマハのユースチーム・YAMALUBE RACING TEAMの野左根航汰選手が柳川選手に競り勝ってJSB1000クラスで初表彰台を獲得、ヤマハが2人表彰台に昇りました。
JSB1000クラス決勝レース 上位10位の結果は以下の通りです。
優勝:中須賀克行選手 YAMHA FACTORY RACING TEAM
2位:高橋巧選手 MuSASHi RT HARC-PRO.
3位:野左根航汰選手 YAMALUBE RACING TEAM
4位:柳川明選手 TEAM GREEN
5位:津田拓也選手 ヨシムラ スズキ シェルアドバンス
6位:渡辺一樹選手 TEAM GREEN
7位:山口辰也選手 TOHO Racing with MORIWAKI
8位:加賀山就臣選手 Team KAGAYAMA
9位:秋吉耕佑選手 au&テルル・Kohara RT
10位:ジョシュ・フック選手 F.C.C. TSR Honda
photo & text : koma