全日本ロードレース第5戦ツインリンクもてぎの決勝レースが行われました。
決勝日の朝も晴れ。朝のフリー走行の時間帯は湿度も下がり、少し過ごしやすい天候となりましたが、併催レースのF3決勝が終わる頃から雨が落ち出して、あっという間にウェット路面になります。そのため、22周の周回数から17周に減算されます。
また、このレースウィークに入って初めてのウェット路面となるので10分間のサイティングラップが設けられました。
13:20、17周の決勝レーススタート!ホールショットは高橋裕紀選手(MORIWAKI RACING)が奪います。生形秀之選手(エスパルスドリームレーシング)、井筒選手(Will-Raise Racing RS-ITOH)、関口太郎選手(MISTRESA with HARC-PRO.)、岩田悟選手(NTST.ProProject)のトップ5でオープニングラップを終えます。高橋選手のタイムが伸びず、他方約1秒速いラップタイムの井筒選手が前の二人を追い上げ、4周目にトップに浮上します!しかしその直後の6周目、転倒したマシンがコース上に残ったため赤旗中断となります。
5周目の順位がレース2のグリッドとなり、井筒選手、生形選手、高橋選手のフロントローで残り8周のレースがリスタートしました!ホールショットはまたもや高橋選手が奪います。高橋選手は生形選手と二人で井筒選手との差を広げます。逆に井筒選手のペースが上がらず後退してしまいます。
3周目の第1コーナーで高橋選手ががオーバーラン、その隙に生形選手がトップに浮上します!
レース2を13番グリッドからスタートした岩田悟選手(NTST.ProProject)はロケットスタートを決めて4番手に、7番グリッドからスタートした長島哲太選手(Teluru TSR)は2周目の90度コーナーで岩田選手をかわして3番手に浮上します!
生形選手と高橋選手の一騎打ちとなったトップ争い。赤旗中断の間にリアサスペンションをアジャストしたという高橋選手は4周目に1.801秒あった差を7周目には0.728秒差まで詰めて迎えたファイナルラップ。その差はコンマ4秒です。
最終コーナーシケインの一つ目は生形選手がインを閉めてブロック、二つ目の右への切り返しでマシン1台分空いていたスペースに高橋選手が入ります。しかしその後に接触、転倒。二台ともグラベルに放り出されます。生形選手は転倒時に軽い脳しんとうを起こしてしまい、高橋選手のマシンはエンジンがかかっていたので素早くコースに復帰、そのままトップチェッカーを受けます。しかし、レース後に審議が行われ,高橋選手に妨害行為による失格とペナルティポイント5ポイント(次戦レースの予選のベスト5タイムの抹消)の罰則が科せられました。これにより、長島選手が優勝、2位に関口選手、3位に岩田選手が入ります。
決勝レース上位10位の結果は以下の通りです。
優勝:長島哲太選手 Teluru TSR
2位:関口太郎選手 MISTRESA with HARC-PRO.
3位:岩田悟選手 NTST.ProProject
4位;渥美心選手 au & テルル・Kohara RT
5位:作本輝介選手 Team高武 RSC
6位:佐藤太紀選手 TEAM PLUSONE
7位:長尾健吾選手 ミクニ テリーアンドカリー
8位:大木崇行選手 MOTOBUM HONDA
9位:山元聖選手 Team KAGAYAMA
10位:井筒仁康選手 Will-Raise Racing RS-ITOH
photo & text : koma(写真の一部は予選・フリー走行)