全日本ロードレース第6戦オートポリス、JSB1000クラスの決勝レースが行われました。決勝日は朝から雲ひとつない快晴、空気もカラッとしていて絶好のレース観戦日和の中、12:55に決勝レースがスタートしました。
ホールショットは中須賀克行選手が奪い、予選7番手の加賀山就臣選手が5台抜きの2番手ジャンプアップ、さらにはオープニングラップを制しますが後方のマシンが最終コーナーで転倒、マシンが炎上する事故があり赤旗中断となります。
オイル処理とコース清掃の後4周減算の14周で決勝レースは再スタートされました。
ホールショットは津田拓也選手が奪います。しかし加賀山就臣選手がトップを奪い再びオープニングラップを制します。2周目に柳川明選手がトップを奪い中須賀克行選手が続き、加賀山選手は3番手。高橋巧選手、渡辺一樹選手と続きホールショットを奪った津田選手は6番手、7番手に山口辰也選手のオーダー。序盤、タイヤを温存する走りのライン取りをした加賀山選手は8番手まで下がってしまいますが6周目には1分49秒5までペースを上げてみるみるうちに追い上げます。
レース中盤まで柳川選手がリードし、中須賀選手は柳川選手の背後から様子を伺います。一時6位まで後退した津田選手がペースを上げて追い上げ、4周目には4番手まで回復、山口選手も渡辺選手をかわして5番手まで浮上します。
9周目、3番手を走っていた高橋選手が転倒、すぐにマシンを起こしてコース復帰しますが11番手まで順位を落とします。同じく9周目、渡辺選手が第1ヘアピンで転倒、マシンがコース上のレコードラインに残るという事態となりますがレースはそのまま続行、2周後にマシンは回収されました。
波乱のレースのトップ争いは、柳川選手、中須賀選手、津田選手、山口選手、加賀山選手の5台に絞られます。
迎えた10周目、ここでついに中須賀選手がトップを奪います。1分51秒台までペースが下がるなら前にでて自分がコントロールしようと思っていたと言う中須賀選手、49秒台後半から50秒台のペースだったので柳川選手の背後でタイヤマネジメントをして一瞬の隙をついてトップに浮上します。同時に津田選手も柳川選手をかわして2番手浮上、中須賀選手のすぐ背後までピタリと迫ります。しかし、「（中須賀選手は）全く隙がなかった」という津田選手、最後の最後に一瞬の隙をついて勝負を仕掛けましたがかわすことはできずそのままチェッカー。中須賀選手がポール・トゥ・ウィンを飾りました！これでランキングトップに浮上します。2位に津田選手、シーズン序盤はケガに悩まされた柳川選手が3位に入ります。4位には市販キットマシンで闘っている山口辰也選手、5位に加賀山選手が入ります。6位には今回スポット参戦の生形選手が見事入賞しました。
全日本ロードレース第6戦 決勝レース上位10位の結果は以下の通りです。
優勝：中須賀克行選手 ヤマハYSPレーシングチーム
2位：津田拓也選手 ヨシムラ スズキ シェルアドバンス
3位：柳川明選手 TEAM GREEN
4位：山口辰也選手 TOHO Racing with MORIWAKI
5位：加賀山就臣選手 Team KAGAYAMA
6位：生形秀之選手 エスパルスMFDレーシング
7位：野左根航汰選手 NTSチームノリックヤマハ
8位：藤田拓哉選手 PATLABOR DOGFIGHT R YAMAHA
9位：中富伸一選手 HitMAN RC甲子園ヤマハ
10位：高橋巧選手 MuSASHi RT HARC-PRO.
photo & text : koma
