ノックアウト予選を勝ち抜いたのは野左根航汰、ポールポジション獲得！
2番手に渡辺一馬、3番手に中須賀克行。
全日本ロードレース第7戦「AUTOPOLIS SUPER 2&4 RACE 2017」の公式予選が開催された。土曜日も朝からカラリとした気持ち良い晴天。予選はノックアウト方式。全車走行する30分間のQ1走行でエントリー35台から10台に絞り込む。11番グリッド以下はQ1の結果となる。上位10台によるQ2でポールポジションから10番グリッドが決定する。
Q1、中須賀克行（YAMAHA FACTORY RACING TEAM）がいきなり49秒フラットでリーダーボードのトップに立つ。しかし同じファクトリーチームの野左根航汰（YAMAHA FACTORY RACING TEAM）が48秒台の1分48秒689に入れて逆転する。中須賀もすぐさま48秒台に入れるもわずかに及ばず、ヤマハファクトリーのワン・ツーが続く。
セッション中盤、ART合同走行でトップ走行した渡辺一馬（Kawasaki Team GREEN）も48秒台の48秒885に入れ、好調さを見せた。しかしその直後、高橋巧（MuSASHi RT HARC-PRO. Honda）も48秒820台に入れて3番手に浮上する。やはり上位陣は48秒台のバトルとなった。
上位10台が進出できるQ2。ここで浦本修充（Team KAGAYAMA）Q1終了3分前にジャンプアップ、1分49秒580のタイムで5番手に食い込みQ2進出を決めた。Q2進出したのは、中須賀、野左根、高橋巧、渡辺、浦本、津田拓也（ヨシムラスズキMOTULレーシング）、藤田拓哉（YAMALUBE RACING TEAM）、松﨑克哉（Kawasaki Team GREEN）、濱原颯道（ヨシムラスズキMOTULレーシング）、山口辰也（TOHO Racing）
10台によるタイムタックのQ2。いきなり野左根が驚速タイムをたたき出す。1分47秒841。もちろんこの週末のベストタイムだが、コースレコード（1分47秒657）に迫るタイム。47秒台に入れるライダーは現れず野左根が前戦もてぎに引き続き2戦連続、オートポリスで初めてのポールポジションを獲得した。「作戦はなく、チカラを振り絞ってアタックしました。正直あれ以上のタイムは出ないな、と思います。序盤に出したので後半に追いつかれないかヒヤヒヤしました」と野左根。
渡辺も序盤にタイムタック、自己ベストの1分48秒298、47秒台も見えるタイムだったがトップを追い抜くことができず2番グリッド。「ホームコースだし一番走り込んでいるサーキットなのでポールポジションを取りたかったけど及ばず残念。今シーズン、優勝争いに絡めるレースができていないので明日の決勝レースはカワサキファンに優勝をプレゼントできるように頑張ります」
中須賀も黙っていない。序盤にタイムアタックを敢行するも野左根、渡辺に及ばず1分48秒507、悔しい3番グリッド。「（野左根）航汰が速いので負けじと頑張ってタイムアタックをしたけど１歩も２歩も及ばなかった」と中須賀。やはり17インチへの対応が課題で「16.5インチのフィーリングを求めすぎているので17インチに対応した走りに変えなくては」と、本人も認識している。
4番手には高橋巧1分48秒522、5番手に津田1分48秒618。ここまでが48秒台。以下、山口、濱原、松﨑と続き、Q1でジャンプアップした浦本は序盤で転倒を喫してしまい10番グリッドとなる。
全日本ロードレース第7戦「AUTOPOLIS SUPER 2&4 RACE 2017」公式予選上位10位は以下の通り。
ポールポジション：#5 野左根航汰 YAMAHA FACTORY RACING TEAM 1’47.841
2：#23 渡辺一馬 Kawasaki Team GREEN 1’48.298
3：#1 中須賀克行 YAMAHA FACTORY RACING TEAM 1’48.507
4：#634 高橋 巧 MuSASHi RT HARC-PRO. Honta 1’48.522
5：#12 津田拓也 ヨシムラスズキMOTULレーシング 1’48.618
6：#9 藤田拓哉 YAMALUBE RACING TEAM 1’49.267
7：#104 山口 辰也 TOHO Racing 1’49.418
8：#50 濱原颯道 ヨシムラスズキMOTULレーシング 1’49.578
9：#46 松﨑克哉 Kawasaki Team GREEN 1’49.893
10 : #94 浦本修充 Team KAGAYAMA 1’50.217
Photo & text :Toshiyuki KOMAI
