中須賀克行、ただ一人27秒台の圧倒的速さでポールポジション獲得!2番手にモリワキの高橋裕紀が来た!
全日本ロードレース第8戦「スーパーバイクレースin 岡山」の公式予選が開催された。土曜日も朝からカラリとした気持ち良い晴天。予選はノックアウト方式。全車走行する40分間のQ1走行でエントリー39台から10台に絞り込む。11番グリッド以下はQ1の結果となる。上位10台によるQ2でポールポジションから10番グリッドが決定する。
Q1開始5分過ぎ、リーダーボードのトップに立ったのは高橋裕紀(MORIWAKI MOTUL RACING)1分29秒181。しかしその直後、中須賀克行が早くも28秒台に入れる1分28秒830。序盤に28秒台へ入れたのは野左根航汰(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)、津田拓也(ヨシムラスズキMOTULレーシング)、渡辺一馬(Kawasaki Team GREEN)。
セッション開始10分過ぎに赤旗中断、渡辺一馬はタイムタック中に赤旗となってしまった。セッション再開後、野左根が1分28秒571にタイムアップしてトップに立つもその直後に中須賀が1分28秒480をマーク、逆転トップに立つ。
セッション終盤、28秒台の上位4台は変わらず、5番手以下は29秒台前半でしのぎを削る。Q2進出がかかる10位争いのボーダーラインは29秒中盤。濱原颯道(ヨシムラスズキMOTULレーシング)が1分29秒710で10番手につけていたが、酒井大作(Team Motorrad39)が29秒534で10番手にポジションアップ。濱原はここでトップ10圏外となる。
セッション残り1分、ここで加賀山就臣(Team KAGAYAMA)が1分29秒259をマークして一気に7番手に滑り込む。これで酒井は11番手に後退。
Q2進出したのは、中須賀、野左根、渡辺、津田、藤田拓哉(YAMALUBE RACING TEAM)、高橋裕紀、加賀山、高橋巧(MuSASHi RT HARC-PRO. Honda)、清成龍一(ヨシムラスズキMOTULレーシング)、山口辰也(TOHO Racing)
10台によるタイムタックのQ2。開始早々中須賀がQ1のタイムを上回る1分28秒414のタイムでトップに立つ。
2番手には津田1分28秒500。序盤はこの2台が28秒台で3番手以下は29秒台で山口、藤田、清成と続く。
ここで場内が騒然とする。中須賀がなんと、27秒台に入れてきた。1分27秒602!このレースウィークで初めて27秒台をマーク。このタイムを誰も更新することができず中須賀が今季3度目、そしてここ岡山では7年連続のポールポジションを獲得する。
「Q2進出できたら柔らかめのタイヤでポジションアップを狙う作戦だった」と言う高橋裕紀が1分28秒459をマークして2番手に浮上、そのまま今季最高グリッドの2番手を獲得する。チームメイトの清成も5番グリッドを獲得しており、モリワキにも注目が集まる。
それまで10番手だった野左根が残り3分を切ったところで1分28秒463のタイムで3番グリッドを獲得した。
以下、津田、清成、渡辺、高橋巧、加賀山、藤田、山口と続き上位10位のグリッドが確定した。
中須賀の27秒台を除き、2位から10位までのタイム差は0.822秒。コンマ8秒の中に9台がひしめく混戦となった。特に高橋と野左根の差は1000分の4秒。明日の決勝レースは混戦が予想される。
全日本ロードレース第8戦「スーパーバイクレースin 岡山」公式予選上位10位は以下の通り。
ポールポジション:#1 中須賀克行 YAMAHA FACTORY RACING TEAM 1’27.602
2:#72 高橋裕紀 MORIWAKI MOTUL RACING 1’28.459
3:#5 野左根航汰 YAMAHA FACTORY RACING TEAM 1’28.463
4:#12 津田拓也 ヨシムラスズキMOTULレーシング 1’28.500
5:#88 清成龍一 MORIWAKI MOTUL RACING 1’28.676
6:#23 渡辺一馬 Kawasaki Team GREEN 1’28.728
7:#634 高橋 巧 MuSASHi RT HARC-PRO. Honta 1’28.948
8:#71 加賀山就臣 Team KAGAYAMA 1’29.187
9:#9 藤田拓哉 YAMALUBE RACING TEAM 1’29.199
10 : #104 山口 辰也 TOHO Racing 1’29.281
Photo & text :Toshiyuki KOMAI