2015全日本ロードレース最終戦 鈴鹿サーキット 決勝レース2

2015/11/04

AI2Q7962まさかの赤旗中断、7周の超スプリントレース。
中須賀克行選手がダブルウィン!津田拓也選手も連続2位表彰台。

 波乱のレース2でした。20周から15周に短縮、さらに赤旗中断で7周の超スプリントレースとなった今年最後のレースを制したのは中須賀克行選手。レース1に続いてダブルウィン。これで今シーズン8戦中7勝と圧倒的な強さを魅せて堂々のチャンピオンを獲得しました。

AI2Q8000レース2は、J-GP2クラスの赤旗中断の影響で20周から5周減算の15周で争うことになりました。ホールショットは津田拓也選手が奪います!同じ失敗は繰り返さない、と渾身のスタートを切りました。続いて今大会F.C.C. TSR Hondaから参戦となった渡辺一馬選手、渡辺一樹選手、中須賀克行選手の順に第1コーナーに進入します。オープニングラップで中須賀選手は2番手に上がり、津田選手の背後につけます。2周目に加賀山就臣選手が3番手、高橋巧選手が4番手に上がってきます。

AI2Q7387後方から様子を見ていたという2番手中須賀選手、後半にかけてペースを上げていくトップ津田選手、上位2台は順位を変えずに周回を重ねます。その後ろでは野左根航汰選手が高橋選手、加賀山選手を抜いて3番手に浮上します。上位陣で唯一2分6秒台に入れた渡辺一樹選手が猛追、7周目に高橋選手をかわして4番手に浮上します。

AI2Q7425レース折り返しを過ぎた9周目、スプーンカーブで転倒したマシンがコース上に残ったため赤旗中断。その後どうなるのか?場内がざわつくなか、発表されたアナウンスは、8周終了時点の順位でグリッド整列(レース成立の規程周回数に達していないため第1レース扱い)、残り7周のレースとする、でした。

AI2Q7434

7周の超スプリントレースとなったレース2の第2レース。本日3回目のスタートは渡辺一樹選手がホールショットを奪います。続いて津田選手、中須賀選手が3番手、加賀山選手が4番手で続きます。

AI2Q7657オープニングラップを制したのは津田選手、続いて中須賀選手、3番手渡辺選手。2周目の第1コーナーで中須賀選手がトップを奪うと早くも2分6秒台で周回、しかもレース終盤の6周目には2分5秒986と5秒台に入れてそのままチェッカー!レース2も中須賀選手が優勝、ダブルウィンを飾ります。2分6秒台を連発できたのは津田選手だけ、中須賀選手を追いかけますがそのまま2位でチェッカー、3位には渡辺一樹選手が入ります。

AI2Q6586AI2Q7888今シーズンのレースは全て終了。中須賀選手が8戦中7勝と、圧倒的な強さをみせて4年連続のシリーズチャンピオン獲得です。今年ファクトリーが復活、一新されたマシン・New R1の完成度の高さ・速さは誰の目に明らかです。しかし、そのマシンを操る中須賀選手の速さがあってこその強さです。マシンだけでも、ライダーだけでもこの偉業はなし得ません。

「確かにR1は速い、だけど俺も速い」この言葉が全てを象徴していると思います。

AI2Q8132 Photo & text : koma

JSB1000クラス決勝レース2の上位10位の結果は以下の通りです。
優勝:中須賀克行選選手 YAMAHA FACTORY RACING TEAM
2位:津田拓也選手 ヨシムラ スズキ シェルアドバンス
3位:渡辺一樹選手 Team GREEN
4位:柳川明選手 Team GREEN
5位:高橋巧選手 MuSASHi RT HARC-PRO.
6位:加賀山就臣選手 Team KAGAYAMA
7位:山口辰也選手 TOHO Racing with MORIWAKI
8位:秋吉耕佑選手 au & テルル ・ Kohara RT
9位:中富伸一選手 HiTMAN RC甲子園ヤマハ
10位:渡辺一馬選手 F.C.C. TSR Honda

AI2Q8016

AI2Q7915

AI2Q7096

AI2Q5224AI2Q6597

AI2Q5441

AI2Q6435

AI2Q7543

AI2Q7525